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インフラエンジニアの言語は業務で変わる シェル・Python・IaCの対応表

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インフラエンジニアの言語は業務で変わる シェル・Python・IaCの対応表

インフラエンジニアの求人票や解説記事を見ると、シェルスクリプト、Python、Terraform、Ansible、Goと、扱う言語やツールの名前がまちまちに並んでいます。どれを覚えればよいのか、そもそもプログラミングができないと務まらないのか、判断に迷う人は多いはずです。

この記事では、監視・構築・自動化・設計という業務内容ごとに、実際に使われる言語やツールを対応表で整理しました。TerraformやAnsibleが『言語』ではなくIaCツールである点や、求人データに基づく需要、学ぶ順番の決め方も載せています。

この記事の調べ方
  • 情報の確認日 2026年9月23日
  • 読み比べた記事 検索上位の9本
  • 確認した一次情報 厚生労働省job tag『システムエンジニア(基盤システム)』の職業情報、フリーランスHubの求人データ、Terraform公式ドキュメント、Ansible公式ドキュメント、Go公式FAQ
  • 参考にした読者の声 Yahoo!知恵袋の質問1件、Qiitaの投稿2件

この記事は筆者の体験談ではなく、上の資料と投稿を読み比べて整理したものです。数値やツールの仕様は一次情報で確認できたものだけを載せ、確認できなかったことは「この記事で分からないこと」にまとめています。

インフラエンジニアにプログラミング言語は必須か

インフラエンジニアが言語の必要性を考えるイラスト

結論から言うと、インフラエンジニアになるためにプログラミング言語の習得は必須ではありません。サーバーやネットワークの構築・運用は専用のコマンドや設定ファイルの操作が中心で、Webアプリケーションを作るような開発言語のスキルは前提にされていないことがほとんどです。ただし、自動化やクラウドの領域を担当するようになると話が変わってきます。

求人票や解説記事に『Python』『Go』『シェル』といった言語名が並ぶのは、運用の効率化やクラウド環境の操作をコードで行う場面が増えたためです。次の見出し以降で、どの業務でどの言語やツールが使われるのかを整理し、そのうえで何から学べばよいかを見ていきます。

「言語」と「ツールの設定記法」は分けて考える

この記事で最初に区別しておきたいのは、Pythonのような汎用プログラミング言語と、TerraformやAnsibleのようなIaC(Infrastructure as Code、インフラをコードで管理する考え方)ツールが持つ設定記法です。後者は独自の書き方を持つツールであって、汎用のプログラミング言語ではありません。この違いは見出し5で詳しく説明します。

未経験・初心者はまず何から触るか

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、最初からプログラミング言語を勉強しておく必要はありません。まずはLinuxの基本操作とネットワークの基礎を身につけることが優先です。Yahoo!知恵袋のような質問が出るのも、現場に配属されてから業務に応じて言語を学ぶ人が多いことの裏返しといえます。

  • まずLinuxの基本コマンドとファイル操作に慣れる
  • ネットワークの基礎(IPアドレス、ポート、ドメイン)を理解する
  • 配属先の運用ツール(監視ソフトやチケット管理)の使い方を覚える
  • 業務で自動化の話が出てきたら、その時点でシェルスクリプトかPythonを学ぶ
  • 資格の勉強を並行するなら、実機の操作とセットで進める
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プログラミングができないと困ると聞いて不安になる人もいますが、最初の数か月は言語よりもLinuxとネットワークの基礎を固めるほうが優先です。

業務内容ごとに使う言語・ツールの対応表

インフラエンジニアの業務と言語を対応づけて整理するイラスト

インフラエンジニアの業務は、大きく分けると監視・運用保守、構築・移行、自動化・IaC、設計・SREの4つに分類できます。使う言語やツールは、このどこを担当しているかでほぼ決まります。同じ『インフラエンジニア』という肩書きでも、担当業務が違えば必要な言語も変わるため、まず自分の担当業務を4つのどこに当てはめられるかを考えることから始めます。

業務と言語・ツールの対応表

次の表は、業務内容ごとによく使われる言語やツールを、キャリアノート編集部が求人情報と各ツールの公式ドキュメントをもとに整理したものです。表にあるものがすべて必須というわけではなく、担当業務に応じて優先度が変わります。

業務内容主に使うもの何をするか
監視・運用保守シェルスクリプト(Bash)アラート確認後の定型対応、ログの確認、簡単な自動実行
構築・移行シェルスクリプト、Pythonサーバー構築の手順を自動化するスクリプトの作成
自動化・IaCTerraform(HCL)、Ansible(YAML)、Pythonインフラの構成をコードで管理し、繰り返し作業を減らす
設計・SREPython、Go監視の仕組みや障害対応を減らす自動化ツールの開発

キャリアノート編集部が、検索上位記事の記述と各ツールの公式ドキュメントをもとに独自に整理(2026年9月23日時点)

表の見方で注意したいこと

表の『主に使うもの』は、その業務で優先度が高いものを挙げたもので、他の言語がまったく使われないという意味ではありません。同じ構築案件でも、既存のシェルスクリプトを引き継ぐ職場もあれば、最初からPythonで自動化する職場もあります。

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自分の担当業務がこの表のどこに近いかを見れば、今どの言語を優先して学べばよいかが見えてきます。

シェルスクリプト(Bash)が最初に役立つ理由

サーバーの運用でシェルスクリプトを使うイラスト

シェルスクリプトとは、Linuxのコマンドを順番に並べて自動実行できるようにした簡単なプログラムです。サーバーの起動や停止、ファイルのバックアップ、ログの確認といった定型作業を、手作業ではなくスクリプトに任せられるようになります。インフラエンジニアが最初に触れる『言語』は、多くの場合このシェルスクリプトです。

シェルスクリプトでできること

シェルスクリプトを使うと、サーバーの起動・停止、定期的なバックアップ、ログファイルの確認と通知、簡単な監視の一次対応などを自動化できます。シェルスクリプトの基本と活用例まとめでも、Linux作業の自動化に使われる代表的な用途としてこれらが紹介されています。

  • サーバーの起動・停止
  • 定期的なファイルのバックアップ
  • ログファイルの確認と通知
  • 簡単な監視の一次対応

1つ1つは小さな作業でも、毎日・毎週繰り返す作業をスクリプト化しておくと、ミスを減らしながら作業時間を大きく短縮できます。

覚える範囲の目安

最初から複雑なスクリプトを書ける必要はありません。ファイルの操作、条件分岐、繰り返し処理、コマンドの組み合わせ方が分かれば、現場でよく使う定型作業の大半は自動化できます。難しい構文よりも、まず自分の手作業をスクリプトに置き換えてみることが上達の近道です。

Pythonがインフラ自動化で使われる場面

Pythonでインフラの自動化を進めるイラスト

Pythonは、シェルスクリプトでは書きにくい複雑な処理や、複数のサーバー・ネットワーク機器をまとめて操作する自動化に向いています。構成管理ツールのAnsibleは内部の実装にPythonが使われており、インフラエンジニアがPythonに触れる代表的な入り口の1つです。ここでは、実際にどんな場面でPythonが登場するのかを具体的に見ていきます。

Ansibleの内部で動いている

Ansibleは、複数のサーバーへの設定をまとめて自動化する構成管理ツールです。手順を書くPlaybook自体はYAMLという記法で書きますが、Ansible本体はPythonで実装されており、独自の処理を追加するモジュールもPythonで書けます。

Playbooks are automation blueprints, in YAML format, that Ansible uses to deploy and configure nodes in an inventory.

(訳)Playbookは、Ansibleがインベントリ内のノードを配備・設定するために使う、YAML形式の自動化の設計図である。

出典 Ansible公式ドキュメント『Playbooks』

ネットワーク機器の操作とログ解析

PythonのNetmikoやParamikoといったライブラリを使うと、複数のネットワーク機器へまとめて接続し、設定の確認や変更を自動化できます。Workship MAGAZINEでも、ネットワーク機器の制御やログ・監視データの集計にPythonが使われている例が紹介されています。

大量のログファイルから特定のエラーだけを抜き出す、監視データを集計してグラフにする、といった作業もPythonの得意分野です。

  • 複数サーバーへの設定変更をまとめて自動化する
  • ネットワーク機器にリモート接続して設定を確認・変更する
  • 大量のログから特定のエラーを抽出する
  • 監視データを集計してレポート化する
  • Ansibleなど既存ツールのモジュールを自作する
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PythonはAnsibleを通じて間接的に触れている人も多い言語です。まずは既存のPlaybookを読んでみるところから始めても学びになります。

TerraformとAnsibleは「言語」ではなく設定記法を持つツール

TerraformとAnsibleでクラウドのインフラを構成するイラスト

インフラ関連の解説記事では、TerraformやAnsibleが『覚えるべき言語』として紹介されることがありますが、正確にはどちらもIaCツールであり、汎用のプログラミング言語ではありません。それぞれが独自の設定記法を持っていて、その記法を覚える必要があります。この違いを知らないまま学習を始めると、汎用言語の教材で遠回りすることになります。

TerraformのHCLとは

Terraformは、HashiCorp社が開発するIaCツールで、インフラの構成をコードとして記述し、その通りにクラウド環境を作ります。記述に使うのはHCL(HashiCorp Configuration Language)という専用の設定言語です。Terraform公式ドキュメントにも、HCLがTerraformの主なインターフェースだと説明されています。

The Terraform language is declarative, describing an intended goal rather than the steps to reach that goal.

(訳)Terraformの言語は宣言的であり、目標に到達するための手順ではなく、目指すべき状態そのものを記述する。

出典 HashiCorp Developer『Terraform Configuration Language』

宣言的とは、『こういう状態にしたい』という完成形だけを書けばよく、そこに至るまでの操作手順を1つずつ書く必要がないという意味です。

AnsibleのYAMLとは

Ansibleの手順書(Playbook)は、YAMLという、階層をインデントで表すシンプルな記法で書きます。プログラミング言語のような複雑な構文がないぶん、読みやすさを優先したツールです。Qiitaの投稿にもあるように、インデントの崩れなど、YAML特有の書き方でつまずく人は少なくありません。

TerraformもAnsibleも、覚えるのは新しいプログラミング言語ではなく、それぞれのツールが定める設定の書き方です。この違いを理解しておくと、学習の的を絞りやすくなります。

ツール設定を書く記法主な役割
TerraformHCL(HashiCorp Configuration Language)クラウド環境の構成をコードで管理し、その通りに作る
AnsibleYAML複数のサーバーへの設定変更をまとめて自動化する
PythonPythonの文法(プログラミング言語)ツールを拡張したり、独自の自動化スクリプトを書く

キャリアノート編集部が、各ツールの公式ドキュメントをもとに整理(2026年9月23日時点)

💡 ここだけ押さえる

『Terraformを覚える』は、正確には『HCLというTerraform専用の書き方を覚える』ことです。JavaやPythonのような汎用言語を1から学ぶのとは負担の種類が違います。

求人データで見る言語ごとの需要

インフラエンジニア求人の言語別の需要を示すイラスト

『インフラエンジニア おすすめ言語』を検索すると、記事ごとに挙げている言語がまちまちで、どれが本当に需要があるのか分かりにくくなっています。感覚的な『おすすめ』ではなく、実際の求人がどの言語をどれだけ求めているかを、公表されているデータで確認します。あわせて、言語の習得と年収の関係も一次情報で見ておきます。

フリーランス案件数のランキング

フリーランスHub インフラエンジニアのフリーランス案件・求人一覧が2026年5月時点で公表している集計によると、インフラエンジニア求人の言語別案件数は、SQLが最も多く、次いでPython、Java、PHP、シェルの順になっています。

順位言語案件数
1位SQL1456件
2位Python1254件
3位Java1125件
4位PHP738件
5位シェル(Shell)711件
8位Go426件

フリーランスHub公表の集計(2026年5月時点)をもとにキャリアノート編集部が抜粋。順位・件数は同社調べで、募集中の案件構成によって変動する

シェルとPythonが上位に入っている一方、データベース操作のSQLが最も多いのは、インフラの仕事でもデータベースサーバーの構築・運用を任される場面が多いためだと考えられます。

資格や年収とどう関係するか

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag システムエンジニア(基盤システム))によると、システムエンジニア(基盤システム)の平均年収は684万9千円、平均年齢は41.8歳です。この数値は基盤システムを担当するシステムエンジニア全体の平均で、扱う言語の種類によって変わる金額ではありません。

言語の習得そのものが年収を直接押し上げるわけではなく、自動化や設計を任されるようになった結果として評価が上がる、という順番で考えたほうが実態に近いといえます。IT業界の働き方全般は働くカテゴリの記事一覧にもまとめています。

ままま

求人データはあくまで案件の母集団の傾向です。今の職場やこれから応募する企業の求人票も合わせて確認してください。

学ぶ順番の決め方

インフラエンジニアが学ぶ言語の順番を確認するイラスト

ここまでの整理を踏まえると、学ぶ順番は次のように考えられます。まずLinuxの基本操作、次にシェルスクリプト、そして自分の担当業務に応じてPythonかIaCツールの記法、という流れです。順番を飛ばして難しいものから手を付けると、基礎が抜けたまま作業することになり、かえって遠回りになります。ここでは、判断の基準を具体的に示します。

担当業務から逆算する

監視・運用保守が中心ならシェルスクリプトを優先し、構築・移行を任されるようになったらPythonやAnsibleのYAMLを、設計やSREに関わるようになったらTerraformのHCLやGoを、というように、今の担当業務から逆算して学ぶものを決めます。

  • 監視・運用保守が中心 → シェルスクリプトの読み書き
  • 構築・移行を任される → Python、AnsibleのYAML
  • 自動化・IaCを任される → Terraform(HCL)、Ansible(YAML)
  • 設計・SREに関わる → Python、Go

一気に手を広げない

複数の言語やツールを同時に学び始めると、どれも中途半端になりがちです。今の業務で実際に使う場面がある言語から1つずつ、実務の中で試しながら覚えていくほうが定着しやすくなります。

⚠️ 注意したい点

資格の勉強で複数の言語に触れることはあっても、実務で使わない言語は忘れやすいものです。学んだら、個人の環境でもよいので実際に手を動かす機会を作ってください。

この記事で分からないこと
  • 特定の企業や案件で実際にどの言語がどの割合で使われているかは公開されておらず、この記事の対応表は求人情報とツールの公式ドキュメントをもとにした一般的な整理です
  • 言語ごとの学習に必要な期間や、習得後の年収への影響を示す公的な統計は見当たらなかったため、具体的な数値は載せていません
  • フリーランスHubの案件数データは正社員の求人を含まない集計のため、正社員求人での言語別の需要とは差がある可能性があります

よくある質問

インフラエンジニアはプログラミングができないとなれませんか?

なれます。未経験からインフラエンジニアになる人の多くは、入社時点でプログラミング言語を習得していません。最初はLinuxの基本操作とネットワークの基礎を覚えることが優先で、シェルスクリプトやPythonは、自動化を任されるようになった段階で学ぶ人がほとんどです。求人票に『プログラミング経験不問』と書かれている運用系の案件も多く、言語ができないことを理由に選考をあきらめる必要はありません。ただし、自動化やクラウドの領域まで担当したいなら、早めにシェルスクリプトから触れておくと選択肢が広がります。

TerraformやAnsibleを勉強すればプログラミングは不要ですか?

TerraformやAnsibleを使えるようになっても、Pythonのような汎用プログラミング言語の代わりにはなりません。TerraformはHCL、AnsibleはYAMLという、それぞれ専用の設定記法を覚える必要があり、これは通常のプログラミング言語の文法とは性質が異なります。既存のPlaybookやTerraformのコードを応用する範囲では困りませんが、ツールが用意していない処理を自分で作りたい場合や、込み入ったログ解析をしたい場合は、Pythonなどの知識が必要になります。

まずはIaCツールの記法から入り、必要になった時点でPythonを足す進め方が現実的です。

インフラエンジニアが学ぶ言語はGoでもいいですか?

Goを学ぶこと自体に問題はありませんが、優先度は高くありません。GoはGo公式FAQにあるとおりGoogleのエンジニアが開発しオープンソースで公開した言語で、DockerやKubernetesといったクラウドインフラ関連のツールの開発に使われています。ただし、これらのツールを利用する立場のインフラエンジニアがGoでコードを書く場面は多くなく、まずはシェルスクリプトとPython、担当業務に応じたIaCツールの記法を優先したほうが、日々の業務に直結します。将来的にツールそのものの開発に関わりたい場合の選択肢として位置づけておくとよいでしょう。

まとめ

インフラエンジニアが使う言語は、担当する業務によって決まります。監視・運用保守が中心ならシェルスクリプト、構築や自動化を任されるようになったらPythonとAnsibleのYAML、設計やSREに関わるならTerraformのHCLやGo、という順番で優先度が変わっていきます。TerraformやAnsibleは『言語』ではなくIaCツールであり、それぞれ専用の設定記法を持つという点も覚えておくと、学習の的を絞りやすくなります。

  • プログラミング言語の習得はインフラエンジニアになるための必須条件ではない
  • 業務内容(監視・構築・自動化・設計)によって優先して学ぶ言語やツールが変わる
  • TerraformはHCL、AnsibleはYAMLという専用の設定記法を持つツールで、汎用言語ではない
  • 求人データではSQL・Python・シェルの案件数が多い
  • 複数の言語を同時に学ばず、担当業務で実際に使うものから1つずつ身につける

まずは今の担当業務が、この記事の対応表のどのタイプに近いかを確かめてみてください。職種の基礎知識は知るカテゴリの記事一覧に、このサイトの記事の作り方は編集方針と情報源にまとめています。

参考資料

この記事を書いた人
ままま
Webメディア運営・SEO

2018年からWebメディアの立ち上げ・運営に携わり、サイトM&Aでの売買は累計5,000万円以上。SEOとAI活用を軸に、IT業界や企業の情報を有価証券報告書・公的統計などの一次情報から整理して発信しています。

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